癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ
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○3剤併用の抗がん剤治療の流れ
抗がん剤治療は、次の流れであった。
2週間に1回、点滴でシスプラチンとゲムシュタピンを投与する。その日の夕食時から錠剤エスワン(T-S1)を朝と晩の2回飲む。それが1週間続く。次の1週間は休薬期になる。それを繰り返す。
最初の抗がん剤の点滴は、7月7日(水)と決まった。経過を観察する必要があるため、1週間ほど入院することになった。
7日午後に抗がん剤の点滴。時間は4時間と長い。生理食塩水⇒吐き気止め⇒シスプラチン⇒生理食塩水⇒ゲムシュタピン⇒生理食塩水の順で点滴した。ゲムシュタピンは、点滴中に腕が痛くなるそうで、痛みを和らげるために暖めた。それが効いたのだろうか、痛みはそれほどではなかった。
点滴の途中で、右背中の重苦しさがスーと消える感じがした。効いているのだろうか。
○最初の副作用は便秘としゃっくり
点滴翌日の7月8日は、朝からふわふわした感じ。食欲はあり、朝は少し残したが昼と夜は完食した。入院前より体重が2kg増えている。
朝晩の食後に抗がん剤エスワンを飲む。これが1週間続く。
最初の副作用は軽い便秘。点滴日から1日半なかったが、夕方に便通があった。強く力んだため右脇に違和感。あまり無理しない方がよさそう。
夕食後にしゃっくりが出始めた。このままでは寝付けないと看護師さんに伝えたところ、シスプラチンの副作用とのこと。コントミンでその夜をしのぎ、翌日は柿のヘタを処方していただいた。
翌7月9日は大きな変化なし。
○3日目に右背中に痛み
7月10日は土曜日。朝から右背中に軽い痛みがある。副作用だろうか。尿はででいるので腎臓ではなさそう。
土曜日で妻が面会に来てくれた。コロナ流行で病室に入れないため、同じ階のロビーで談話。久しぶりに心が和らぐ。癌に良いというニンジンジュースを作って持参してくれた、感謝。
午後にノートパソコンで作業したが、2時間ほどで気持ちが悪くなる。右背中が痛く横になって休む。1日排便がなく、おなかが張っている。
○4日目から気持ち悪さが増大
7月11日(日)。朝からお腹が張って食欲がない。運動不足のためだろうかと5階から1階まで階段を上り下りしてみた。右背中の痛みは軽めだ。おなかの張りはあるが体調は悪くない。
午後になり看護師に昨日から便通がないと伝えたところ、座薬を処方していただいた。便通がありひと安心だ。
ところが、夕方から夜にかけて気持ち悪さが増大した。夜中に吐き気止めを飲む。抗がん剤の副作用とのことだが、あまりの気持ち悪さに治療が続けられる自信がない(その後、治療を繰り返すうちに副作用は軽くなった)。
○退院日:気持ち悪さでエスワンを休薬
7月12日(月)は退院日。朝から体調が悪い。朝食後のエスワンがつらい。看護師にせかされて、なんとか飲む。
S医師の回診があり、ひどい気持ち悪さを伝えて、エスワンを半分にできないか聞く。S医師「半分にするより休薬した方がよいです。採血するので結果をみて相談しましょう」。
1時間半ほどで血液検査の結果が出た。S医師は外来診療があるため、若手医師に説明していただいた。
肝臓のASTは、入院時38が60に、ALTは40が93に上昇。本来は上がるとマズイが、医師の話では、抗がん剤により癌が破壊されているためとのこと(2週間後に数値は元に戻った)。その他の数値に大きな変化はなかった。
気持ち悪さが続いているため、退院後の夕食時からエスワンを休薬することになった。6日間分を飲んで終わったことになる。午後に妻の迎えで退院した。
○退院後:副作用は8日目に軽減
気持ち悪さがようやく改善したのが、点滴後8日が経った7月15日(木)であった。背中の軽い痛みとみぞおちの重苦しさはあるが、日常生活には支障がなくなった。
一方の便秘は、帰宅後もずっと悩まされた。S医師に相談したところ酸化マグネシウムを常用することになった。2錠飲むと下痢気味になるため、1回1錠を続けている。