癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ

ブログ一覧

余命1年の壁を越えた

 昨年、抗がん剤治療を始めた7月7日から1年が経過した。癌が発見されてからは1年1ケ月だ。統計上の余命は1年強で、どうやらその壁を越えそうだ。現在も体調を維持しており、リモートで仕事を続けている。嬉しい限りだ。

○三春のやわらぎの湯を再訪した

 7月4日(月)に三春のやわらぎの湯に日帰りで出かけた。癌患者が集まるというラジウム岩盤浴がある療養温泉だ。

 朝7時頃に自宅を出発。この日は朝から体調がよく、車の運転を三春まで行った。妻「なんだか、普通ね~」、私「そうだな、癌のことは忘れているよ」。

 10時頃に到着し、岩盤浴の予約は11時から。その空き時間を使って裏山に登った。標高差30メートル程だろうか、ゆっくりと登る。頂上は開けており、やわらぎの湯の施設を見下ろせる。鼠径ヘルニア(脱腸)の手術後の最初の山登り、登り始め?としよう。

○岩盤浴でみぞおちが軽くなり久々に食欲が出る

 岩盤浴では、最初はうつぶせになる。みぞおち付近が気持ちよい。その後、仰向けになり合計40分ほど。汗が吹き出る。

 岩盤浴の後は大浴場に向かう。浴槽は熱い為、3分ほどの入浴を3回繰り返した。
 大浴場から上がると、みぞおち付近の重苦しさが軽くなっている。しばらくなかった食欲を感じ、さっそく夫婦で施設の食堂に向かった。

 午後に2回目の大浴場に入って帰路についた。途中のSAで妻に運転の交代をお願いした。今では高速も安心して任せられる。逞しくなった。

 妻「夕食は何がいい」。私「体重が落ちているから、久々にハンバーグを食べたいな」。妻「食事療法で体重が落ちると逆効果だから、たまにはいいね」。こうして、肉たっぷりのハンバーグを食べにレストランに向かった。実は、このように食欲が出たのは久しぶりだ。岩盤浴の効果だろうか。また訪問したいと思う。

○7月13日の検査結果は安定している

 7月13日は、緩和ケアの通院2回目。血液検査の結果は、肝臓や腎臓の数値は安定している。さらに、甲状腺の数値は正常に戻った。チラーヂンを指示通り飲んだ効果とのこと。

 とはいえ、腫瘍マーカーCEAの数値は38から71と大きく悪化している。CA19/9の数値は、残念だが不明だ。10万を超えると筑波メディカルの測定器では測れないためだ。

 私「腫瘍マーカーの数値が悪化しているのは、癌が大きくなったり転移しているためでしょうか」。
 H医師「そうかもしれません。しかし腫瘍マーカーはひとつの目安に過ぎません。肝臓や腎臓、白血球や赤血球の状態が重要です。それらは安定しています」。

 私「CT画像をとって癌の状態を確認していただくことはできますか」。
 H医師「仮に癌が大きくなっていたとしても治療するわけではありません。体調に変化が現れたときに撮影するのがよいと思います」。

 ということで撮影は見送りになったが、検査の数値が安定していることは、私には嬉しい結果であった。

○癌患者のコロナワクチン接種と歯痛

 7月15日は、コロナワクチンの4回目の接種日。H医師に接種可を確認しており、近くの医院に出向いた。これまで3回ともファイザーを接種しており、いずれも副反応はほとんど無かった。今回も同様で、副反応は注射跡の痛みのみであった。

 懸念は、歯痛の治療中であったこと。このところ癌の痛み止めでジクトルテープを使用していたが、これは歯痛も軽くする。このため、虫歯が進行していることに気がつかなかった。歯医者に行ったときには根管まで侵されており、治療には時間がかかるという。
 ワクチン接種日の夜に治療中の歯痛が悪化したが、因果関係があるのかもしれない。さっそく翌日、急患で治療して頂いた。

 妻「お父さん(私のこと)は、脱腸に歯痛と癌と関係がない治療が続くね。普通の暮らしみたい」。その前向きな言葉に救われた次第だ。

○妻の父の1周忌の法要

 7月17日(日)は、妻の父の1周忌の法要。横浜市青葉区の霊園まで電車とタクシーを乗り継いで出かけた。3時間の道のりであったが、東京駅から新横浜まで新幹線を奮発したため体への負担は軽かった。参加できたことに感謝!。

 妻「じいじ、お父さんに余命を分けてくれてありがとう。もう少しだけ分けてね・・・」。



苗場山に登る(2018.8)

急登を登ると頂上台地

苗場山の頂上にて(2018.8)