癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ

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仕事は緩和ケア後も続けたい

○1年ぶりに東京の会議に出かけた

 6月22日(水)にマンション管理センターの評議会で東京の神保町に出かけた。実は、仕事で東京に出かけるのは昨年7月以来、実に1年ぶりだ。電車で立ち続けになると厳しいが、幸いラッシュアワー外で大きな問題はなかった。

 振り返ると、この1年間、抗がん剤や免疫治療の副作用に苦しんだため、自宅外での仕事は控えていた。会議等の途中で自由に休憩をとることが難しいからだ。このため、仕事はもっぱら自宅からリモートで行った。コロナでリモートが普及したことは、私にとって大変幸運であった。

○緩和ケアに移行してよかったと思う

 一方、緩和ケアに移行後は、薬の副作用の心配がない。もちろん、癌による体調不良は進行中だが、痛み止め等でなんとか対応できている。対面での仕事も1時間程度であれば、こなすことができそうだ。

 緩和ケアというと終末の印象をもたれる方が多いが、私は体が衰弱する前に移行してよかったと思う。副作用がないことに加えて、自分の力で癌と共生する覚悟が生まれたからだ。

○リモートのディスカッションや懇親会に生参加

 話は戻るが、東京に出かけた22日の夜、マンションコミュニティ研究会のフォーラムがリモートで開催された。300人以上が試聴したそうだ。

 私の基調講演は、あらかじめ作成したビデオを放映していただいたが、ディスカッションには生で参加した。1時間弱であったが、久々に臨場感を味わった。企画された研究会代表の廣田信子さんはじめ、スタッフの方々に感謝したい。

 そして、翌23日(木)夜に大学テニス部同期による懇親会があった。幹事の大井手さんや藤本さんの計らいで、ZOOMで乾杯に参加させていただいた。私はニンジンジュースで乾杯だ。みんなの顔と声に直接触れるのは久しぶりで、とても楽しい時間であった。本当にありがとう。

○委員長職は引退-仕事は最後まで続けたい

 4月から7月は、自治体等の委員長や審議会会長の更新の時期だ。昨年から徐々に引退を進めてきたが、まだ5件残っていた。一人の委員であれば書面やリモートで対応できるが、委員長や会長はそうはいかない。それらは、交代をお願いすることにした。

 代わりの委員長候補を相談されたが、住宅政策、空き家対策、居住支援協議会等の専門家は数が少ない。苦慮したが、中堅の方にこれからの時代を担って頂ければと思い、何人か推薦させていただいた。ところが、私が若手や中堅と思っていた先生方が、年齢を調べると50代になられた方も多い。時代は流れている・・・。

 一方、委員長以外の仕事、民間の仕事は続けている。やはり、体調が許す限り仕事は続けたいと思う。



鳳凰三山に登り稜線を歩く(2017.10)

地蔵岳のオベリスク(2017.10)

オベリスクの中腹に登る

鳳凰三山縦走の朝(薬師岳より)

下山途中の南精進ケ滝