癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ

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緩和ケアに移行する覚悟

○5月9日に治験終了が決まる

 5月9日に治験の免疫療法を終了し、緩和ケアに移行することが決まった。

 実は前回4月18日、抗がん剤治療に戻す選択についてS医師に尋ねている。S医師「昨年12月に抗がん剤が効かなくなっており、再開しても良い結果にはならないと思われます」。
 その後、本やネットで調べたが、この時期の効果と副作用を比べると、副作用による悪影響の方が大きいため治療する意味がないようだ。むしろ、癌が凶暴化する懸念があるという。

 これを受けて、5月9日の治験終了の宣告は、夫婦で覚悟して受け入れた次第だ。

○食事療法に本格的に取り組む

 5月に入り、食事療法に本格的に取り組むことにした。

 それ以前から妻は食事を工夫していたのだが、私が我が儘で好き嫌いをして中途半端な取り組みになっていた。それでは効果は乏しいし妻の努力を無駄にしていた・・・面目ない。

 病院での治療の終わりが示唆された4月18日にやっと自覚したが、妻「その甘い考えが癌の好物よ。普段から気をつける気持ちが大切でしょ!」。ごもっとも、グウの音もでない。

 遅ればせながら取り組んだことが、食事の質をアルカリ性食品重視に改善することだ。肉や魚は食べるが比率を変えた。また、その結果を確認するために尿のペーハーを毎日測定することにした。計測器は意外に安い。ネットで3千円程度であった。

○最初の尿phが5.7と病的酸性であった

 健康人はph6.0~6.5の弱酸性だが、最初に測定した数値が5.7の酸性。癌は酸性環境で成長しやすいそうだ。さもありなん。

 その後1週間ほど食事に気をつけたところ、6.5~7.0が多くなり、時々7.3の中性を示した。7.3は、体内で維持されているphと同じらしい。つまり、体液と同じ食事のため、余計な酸を尿として排出しないで済んでいるということのようだ。

 さて、このような食事による体質改善が癌の抑制に効果があるかどうかは分からない。酸性・アルカリ性は、癌と関係が無いという意見も目にする。しかし、少人数であっても効果があったとの報告があれば、それを試してみるのも悪くない。自分がその少数に該当すると思えばよい・・・信じる者は救われる・その5?

○好事魔多し-鼠径ヘルニアを発症した

 緩和ケアに取り組む覚悟ができ、これから軽登山も楽しもうと前向きになっていたとき、思わぬ伏兵が現れた。5月11日の夕方、風呂に入るときに左股の付け根が腫れていることに気がついた。痛みはなく横になると腫れはなくなる。
 ネットで調べると鼠径(そけい)ヘルニア、いわゆる脱腸のようだ。このままでは、軽登山やハイキングに支障がでる。なんという不運。

 緩和ケアを依頼する予定の近くの病院で診てもらったところ、やはり鼠径ヘルニアで手術を勧められた。手術するかどうかは、5月23日にがんセンターの診察があり、そこでS医師と相談して決めることにした。その結末は、のちほど。

 思うに、便秘になったときに強く息んだことが悪かったようだ。強く息むことが悪影響を与えることは常識のはずなのに・・・ここでも後の祭り。自分に怒っている。


富士山に登る(2014.7)

富士山に登る(2014.7)


富士山頂の火口