癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ

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癌と共生する暮らしに馴染む

○体調は一時悪化の後に回復

 新しい治療が始まり、3週間に1回のペースで治療が行われている。1月後半から2月にかけては体調が悪く、一時は20メートルも歩けないほどであった。2月14日の血液検査では、腫瘍マーカーが32万に悪化しており、そろそろ末期が近いと覚悟した。

 しかし、2月末頃から体調が回復し、3月7日の検査では、なんと数値が19万と大きく下がった。日常生活に支障はなく外出もできるようなった。CT画像では癌の縮小はみられないが体調が回復したことは、素直に嬉しい。

 ところで、体の免疫力を高めるには良質な睡眠が大切とのことだが、懸念のひとつは、腫瘍熱による寝汗で夜中に起きてしまうことであった。このため、枕元に着替えを置くようにした。汗で濡れた下着を着替えることで睡眠の質が改善した。癌との付き合い方を徐々に身につけている。

○痛み止めを飲み薬から貼り薬に変更

 懸念の二つ目は、2月に入り右脇腹の痛みが増したことだ。ロキソニンを飲むと痛みは消えるため昼間は問題ないが、睡眠時は、明け方になると薬の効果が切れる。痛みで起きてしまうことがあった。

 S医師に相談したところ、飲み薬は効果の持続時間が限られるため、テープを貼ることを勧められた。ジクトルテープという痛止めを皮膚から吸収するタイプだ。これであれば、24時間効果が持続するという。

 3月9日からテープを使用し始めたが、よく効いた。明け方に痛みで起きることはなくなり、熟睡できるようになった。
 こうなると気持ちが前向きになる。癌ブログを公開しようと思ったのもこの頃だ。この気持ちは治療に効果があるはずだ・・・信じる者は救われる・その3?

○3月に筑波山を散策

 2月中頃まで体調が悪く、さらにロシアのウクライナ侵攻という暴挙があり、憂鬱な日々が続いた。このような悶々とした日々は、体の治癒力を弱めるだろう。これではいけないと、3月に入り体調も回復したことから散策に出かけることした。

 最初の週末3月5日はよい天気。毎年訪問している筑波山麓の梅林に出かけた。紅梅が満開で白梅が5分咲きほど。今年も訪問できたことに感謝!

 そして、次の週末3月12日も暖かい。筑波山の山頂に出かけた。といっても、ケーブルカーを利用して御幸ヶ原に上がり、そこから女体山まで往復するという30分ほどの道のりだ。
 以前であれば、麓から山頂まで登山したが、「ケーブルカー利用とは衰えたなぁ」と夫婦で話しながら、久々の山の空気を満喫した。

 この日の楽しみは、御幸ヶ原でのバーナー利用の昼食。筑波山は火気厳禁だが、最近、火気利用ができる区画が設けられた。我が家の定番は、焼きおにぎりと焼きサンド。山で味わうと最高だ。うまかった~。

 この日は、痛み止めを貼りながらのハイキングだ。それでも十分に楽しめる。癌が治る見込みはないとしても、「癌と共生する暮らし」を身につければ、前向きに余命を生きることができそうだ。


筑波山の梅林    筑波山でランチ

筑波山の梅林で

筑波山の火気使用エリアでランチ