癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ

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新年を迎えられる喜び

○年末年始の家族パーティ

 年末年始を迎え、癌告知から半年が過ぎた。幸い体調に大きな変化はみられず、パソコン作業も2~3時間であれば集中できる。さすがに長時間になると、右背中が重くなることが多いが、調整しながら仕事を続けている。

 さて、嬉しいことがあった。年末年始に子ども家族が孫を含めて全員集まったのだ。コロナでお盆の全員集合がなかったため、久々のことであった。

 私「抗がん剤治療のおかげで現在も元気で過ごしています。みんなも健康に気をつけて・・・乾杯!」。お酒を飲みながら賑やかなパーティが始まった。もちろん、私は断酒中。ノンアルコール・シャンパンでご相伴だ。

 こうしていると、癌であることを忘れる。癌の告知時は、元気で正月を迎えられるとは思っていなかった。嬉しい期待外れ、楽しいひとときであった。

○スタッドレスで温泉療養に出かける

 冬を迎えるにあたり、スタッドレス・タイヤの購入を妻と相談した。例年であれば、冬山に行くため必ず交換したが、癌で冬山は無理になったため迷ったわけだ。

 しかし、闘病にあたり「前向きな気持ちが大切」なことを学んだ。冬も温泉療養に出かけようと購入することにした。

 そして、年末に福島のやわらぎの湯、新年10日に母畑温泉に出かけた。やわらぎの湯では、宿泊した夜に大雪が降った。また、母畑温泉でも降雪があり、スタッドレスが大活躍した。前向きな気持ちが福を呼ぶ・・・と信じよう。

○抗がん剤の終了で髪の毛が伸びはじめた

 新年を迎えて目立った変化は、髪の毛が伸び始めたことだ。12月中旬に抗がん剤を終了しており、髪の毛の成長細胞が復活したようだ。

 脱毛すると冬に頭が寒い。このため、室内でも帽子をかぶっていたが、しだいに帽子がなくても過ごせるようになった。1ケ月で1~2cmほど伸びるため、半年ほどするとウィッグも不要になるかもしれない。それまで体調が維持されていることを祈ろう。

○投資を再開してよかったのだろうか

 話は12月に遡るが、余命が延びそうなことを踏まえて投資を再開することにした。貯金に利子はつかないため、インフレによる目減りを懸念したためだ。安定した株式銘柄ならば、配当が金利代わりになる。そのまま相続してもらえばよいと思った次第だ。

 しかし、これは治療に良かったのだろうか?

 年明けから3月にかけて株価は乱高下した。数十万円単位で含み益や含み損が出るのをみると、さすがにストレスを感じる。治療によいとは、とても言えない。

 結局、半分ほど売却して、ようやくストレスから解放された。まあ、利益は出たのでよしとしよう。

 さて、1月14日に新しい治療が始まったが、それからの暮らしの様子は、次回以降に。


自宅から日光連山を望む

年末年始に家族が集まる