2005.03.13

明舞団地(神戸市)マンション再生アイデアコンペで小林研究室が最優秀賞を獲得!!
 特定非営利法人神戸まちづくり研究所主催による「明舞団地マンション再生アイデアコンペ」の2次審査会が3月13日に行われました。
このアイデアコンペは神戸市内にある明舞団地12団地をモデルとして団地再生のアイデアを「建替アイデア部門」と「改造アイデア部門」の2部門において提案を行い、最も優秀である作品を2部門それぞれで決定するものです。コンペには全70作品の応募があり、専門家による1次審査を通過した6団体7作品による2次審査では各団体のプレゼンテーションののち、団地の住民の方々による投票が行われました。       
 2次審査では、建替え案については

・江川直樹+現代計画研究所・大阪 「いろいろあるある再生計画」
・千葉大学チーム(小林研究室) 「明舞団地『段階的』再生計画」
・西天満倶楽部 「ゆっくり、ゆったり・・・」

の3作品、改造案については

・株式会社ミラクルスリーコーポレーション 「STOCK×RENOVATION」
・西天満倶楽部 「新築よりいいかも?」
・関西学生団地再生研究会  「階段室会議」
・星田逸郎空間都市研究所 「『はじっこ』にこだわる・『つなぐこと』にこだわる」 

の4作品、計7作品で競われました。
 6代表のプレゼンテーションと質疑では、実現の可能性や問題点についてなど、提案者と住民との間で意見の交換が行われ、「住民主体の団地再生」というにふさわしい議論が展開されました。全体での質疑のあとでは個別での住民との対話も行われ、住民の団地再生に対する深い思いが伝わってきました。
 投票では、住民の方が「建替え案」、「改造案」で明舞団地の再生にふさわしいと思われる案にそれぞれ一人1票ずつ投票しました。
「建替え案」では、千葉大学チーム(小林研究室)と江川直樹+現代計画研究所の一騎打ちとなり、大変な接戦となりましたがなんと1票差!!で千葉大学チーム(小林研究室)が”最優秀賞”を獲得しました!
 審査の後の講評では、審査員の方々より、今回のコンペはこれからの明舞団地の再生を考える上で大変貴重であったという評価をいただき、盛況のうちに幕を閉じました。
コンペへの応募は私自身初めてで、作品を完成させるまでにはメンバーと何度も何度も話し合いを行い、試行錯誤し、短期間で非常に多くの経験を積む事ができました。
 今回のコンペでは昨年一年間、西小中台住宅(千葉市)において行ってきた郊外分譲集合住宅団地再生の研究を大いに活かすことができ、また、一緒に研究を続けてきた仲間と最高の形で喜びを分かち合うことができました。明舞団地の方々、主催者の方、審査をしていただいた方、そして小林研究室の皆様、本当に、みんな、ありがとう!
(報告 修士 戸村)
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明舞団地『段階的』再生計画
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