癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ
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9月に入り体調の悪化が続いている。胃腸不良から食事をとることが難しくなり、1週間で体重か4kg落ちた。黄疸と腹水も出ており、さすがの私も前向きな気持ちを維持することが難しい。これからは、一日一日を大切に生きたいと思う。
○病院での検査では肝機能が大きく低下している
9月7日は、妻が同席しての通院日。9月1日に撮影したCT画像の説明があった。
当日の血液検査の結果は、肝機能を中心に悪化している。1週毎に悪くなっている印象だ。H医師「CTをみると、肝臓の半分ほどが癌に置き換わっています」。これが肝機能の悪化を招いているようだ。H医師「さらに黄疸と腹水の症状がみられます」。
H医師は続けて「肺に転移していますが、この程度であれば症状に出るのは、まだ先でしょう」。
私「首の下、左肩にかけてコブがあるのですが、癌の転移でしょうか。」
H医師は触診とCTをみながら「リンパ節に転移しているようです。ただ、腕の神経からは離れているので放置して大丈夫でしょう」。
妻「胃痛と食欲不振は、癌が胃に転移したためでしょうか」。
H医師「CTを見た範囲では、胃癌ではなさそうです。肝臓が癌で大きくなり胃を圧迫しているためと思われます」。胃癌でないとはひと安心だ。
○オキシコンチンの再導入に向けて薬の変更
実は8月24日の前回通院では、鎮痛剤をジクトルテープから麻薬の一種であるオキシコンチンに変更することを指示されていた。ジクトルテープは胃を荒らす副作用かあるため、胃痛の原因として疑ったのだと思う。
しかし、翌25日に初めて服用した後に激しい嘔吐があり、ノバミンという吐き気止めで抑えたものの、みぞおちの苦しさで食事がとれなかった。たまらずに、服薬を中止した。その後は、ジクトルテープの余りを使い、オキノームで一時的な痛みに対処した。
そのことをH医師に話したところ、吐き気に予防的に対処するために、オランザピンという薬を処方して頂いた。就寝前に1錠飲むことで、吐き気止めの効果が1日続くという。
その日の夜にこの薬を服用し、翌朝からオキシコンチンを再開した。吐き気はほとんど感じない。このまま、再導入が成功することを祈ろう。
○鎖場登山にチャレンジして本当によかった
1ケ月ほど前、鎖場登山にチャレンジしたことを本プログで報告した。そのときは無謀だと思ったが、振り返ると英断であったと自分を褒めたい。わずか1ケ月でこれほど体調が悪化するとは思わなかったからだ。
もし、7月末の機会を逃していたならば、登山を楽しむことはできなかった。そして、鼠径ヘルニアの手術が無駄であったとモヤモヤした気持ちが残ったはずだ。しかし、敢えてチャレンジした。登山人生のよい区切りとなり満足している。
やはり、その日その日を前向きに過ごすことが、余命を有意義に生きる秘訣なのだろう。