園生団地
多機能複合拠点
プロジェクト

2010.07-

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園生団地 多機能複合拠点プロジェクト



■プロジェクト概要                        


□目的
 多機能複合拠点導入により、高齢者から子育て世代まで、多世代が安心して住み続けられ
 る住環境を構築することを目的とする。
□対象地
  UR千葉園生団地(226戸)
  昭和38年に千葉市稲毛区に建設され、建物の老朽化に伴い平成17年12月に建て替えら れ
 た。現在グリーンプラザ園生に名称を変更。
□期間
 2010年7月ー
□事業概要
・UR都市再生機構の団地再生公募事業(高齢者福祉・子育て・小売店舗等複合拠点)
・社会福祉法人、生活協同組合、NPO、企業による地域包括ケア拠点
・千葉大学小林研究室はオブザーバーとして参加
 団地住民の需要を把握するため、WS等の地域懇談会の推進及びアンケートを実施

 
(写真1) 園生団地の様子     (写真2) ワークショップの様子 ( 図 1) ワークショップ用地図


■多機能複合拠点の特徴
                           

・生活クラブ生協の小売店舗の開店、お弁当やお惣菜の販売
・訪問看護や短期入所、通所介護、診療所、高齢者専用賃貸住宅、福祉用具レンタル
・子どもの一時預かりサービス
・地域交流スペース(カフェレストラン)
      (表1) 多機能複合拠点概要          
  (表2) 住民参加の仕組み        

       
団地内にこれだけの施設を複合化するのは全国的にも極めて稀なことで、園生団地だけで
なく、周辺団地の期待も大きい。多機能複合拠点導入により、団地住民の定住意識を高め
ることができれば、団地再生の1つのモデルになるのではないだろうか。団地住民に対して、
拠点導入前後2回アンケートを実施することで、団地住民の定住意識の変化を把握する。

 

■園生団地のくらしと福祉の複合拠点に関するアンケート       


□アンケートの目的
多機能複合拠点の導入に伴い、居住者の生活実態を把握することで、多世代が住み続けられ
る方法、また住民が参加できる拠点運営の方針を探ることを目的とする。本アンケートは、
拠点完成後同様に実施し、団地住民の定住意識にどのような変化が生まれるか検証を行う。

□調査概要
・配布期間:2010.11.30-2010.12.06
・回収率: 46%(団地住民226世帯を対象に配布。104世帯の回収。)
・調査項目:買い物や病院、診療所等の生活実態、団地内活動や団地イメージ、定住意識


□調査結果
 
  (図2)家族構成×買い物距離         (図3)診療所に期待するサービス
 
    (図4)回答者年齢×定住意識              ( 図5)回答者年齢×定住意識(介護必要時)

スーパーまでの距離に関して50%が「遠い」と感じているが、65歳以上の高齢者ではその
割合は少ない。診療所に期待するサービスとしては、「診療時間が長いこと」や「待ち時
間を家で待てること」が挙げられた。定住意識に関しては、年齢が高くなるほど高まるが、
介護必要時には、引っ越す割合が増加する。 介護必要時の定住意識を高めることが今後の
課題。


□今後の予定(仮)
  本施設は2011年7月完成予定、完成後11月に再度アンケートを実施する。
 施設導入前後での変化を検討し、多世代が住み続けられる手法を提案する。


 

※団地自治会・(独)都市再生機構・社会福祉法人生活クラブ等の皆さまのご協力があり、
 アンケート調査を実施することができました。皆さま本当にありがとうございます。

 

千葉大学工学部都市環境システム学科小林秀樹研究室
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