定期借地権を用いた水戸の戸建連続住宅



水戸中心市街地における定期借地権を用いた3階建戸建連続住宅の提案  

 
 

■ 目的
 鳥取市・つくば市と検討した3階建て戸建連続住宅を水戸市に適用して洗練する
 1.長期に持続可能な住宅・市街地像の検討
 2.地方都市の中心市街地のモデル空間像を提案

■ 概要

 □ 対象地
 JR水戸駅から北西に約300mある敷地。
 隣には病院があり、商店街や駅近くに小学校がある。
 居住に適した環境であるが、現在は駐車場として利用されている。

 □ 期間
 2009年10月〜12月

■ 計画内容

 駐車場経営を上回る収益性と良好な住環境を同時に満たすよう、
 住戸の配置計画から考え,モデル設計を空間像と事業性の両面から検討した。


□ 配置計画
 丘陵地に位置する事を考慮し回遊型の配置とした。敷地内の道路は6mと広めにとり
 来客者用の駐車スペースと植栽を設け、接道部分にも建物のセットバックし緑地を創
 出し、住環境の向上につなげた。
 対象地の地価が高いことから、一戸あたりの敷地面積は90uとした。


□ 設計案
 2階に内部空間と一体化させた3mのテラスを設け他との差別化を図り、他にはない
 住宅の魅力を創出する。
 
 地方都市であるため駐車スペースを最大3台とし、不要なときには1つ部屋に出来る。

 1Fと2F、3Fを分離できる設計とすることで、老年期は1Fで生活し2、3Fを
 賃貸に変えたり、2世帯住宅にするなど、ライフステージに合わせた様々な住生活に
 対応できる。


千葉大学工学部都市環境システム学科小林秀樹研究室
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