○ 多世代医療福祉タウン−郊外駅前再開発の提案−
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□ 提案の目的
1.新しい郊外駅前のあり方を検討する
2.「多世代医療福祉拠点」の実現を提案する
3.土地所有者と一緒に具体的な計画を検討する
4.市の将来構想と連携することの意義を検討する
現在は駐車場が多く活気が乏しい郊外の駅前について、
将来のコンパクトシティ構想と連携して拠点化する
ために、どのような機能がふさわしいかを検討する。
医療と福祉の導入が必要になるとの見通しを得たが、
現在は施設の郊外化が進み駅前立地が成立しにくい。
そこで、収益施設と複合させることで医療と福祉の
駅前導入を成立させる方法を検討した。
あわせて駅前景観を魅力的にする方法を提案する。
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□ 計画の概要
○駅前景観に楽しさを生み出す
活気に乏しい一因が駅前景観の寂しさにあると考え、
安価かつ住民参加により景観を整備する方法を提案。
右図のように歩道・駅壁面・地下通路を提案した。
地元NPOとの連携の可能性についても検討した。
○多世代医療福祉拠点の建築計画
想定敷地において、医療福祉複合施設を提案する。
周辺地域を調査した結果、以下の機能を想定した。
・医療:診療・検診・透析、等
・福祉:高齢者デイサービス、高齢者住宅、等
保育所、病児保育サービス、等
・商業業務:テナントとして店舗と事務所
・公共施設:文化センター、集会施設
○事業性の検討
周辺賃料、建築費などを推定して事業試算。
現計画では赤字になる予想となった。
ただし、建築計画を合理化して計画すれば、
実現性の高い企画が可能であると考えられた。
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□ 関係者への発表会
2017年3月に関係者に向けて発表会を行いました。以下の貴重な意見をいただきました。
○多世代の医療福祉拠点の構想は、郊外駅前の将来のあり方として高く評価したい。
○実現できるとよい。ただし、バス停など駅前の交通計画を見直すことが必要になる。
○採算面で厳しいものがある。今後の検討に期待したい。
基本構想について賛同が得られたことは、大きな支えになりました。
次年度は、採算に配慮しつつ建築計画を詰めることとしています。
コンパクトシティの推進が叫ばれる一方で、具体的な駅前の活性化策が手探りです。
今回、採算について検討することで、駅前が駐車場ばかりになる理由、福祉施設の採算が厳しい現状を理解でき、貴重な経験となりました。(担当:中西・段・三角)
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千葉大学工学部都市環境システム学科小林秀樹研究室
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