大学連携型
シニア住宅

2007.04〜

 

学生寮と大学連携型シニア住宅の複合化計画の提案


複合化の目的
大学連携型シニア住宅は以下の2つの目的を連携させることで、これからの国立大学法人に求められる社会貢献のあり方を示すものです。

1.超高齢社会を迎える中で、シニア世代を含めた生涯学習の場として大学の役割を拡大し、大学を活性化します。

2.老朽化した学生寮の建て替え(または大規模改修)を行う際に、学生寮の土地を有効活用することにより、大学の資金負担を軽減(または無しと)します。

補足)この両者を連携させることで、大学生と高齢者が世代を超えて交流する場と機会を実現し、大学の教育研究に好ましい効果をもたらすことが期待されます。
 

複合化の概要

(1)大学連携型シニア住宅は、大学における生涯学習や生涯教育の一環をになうものであり、教育・研究・課外活動等に関わる高齢者が主に入居します。
注1:入居者は原則として、科目履修生、研究生、特任講師、サークル指導員、大学ボランティア活動員等になります。
注2:入居者は高齢者を中心としますが、必要に応じて、その子世帯など、多様な世代が入居できるものとします。
注3:入居者は要介護の段階になると、近くに開設する介護型有料老人ホーム等に転居する仕組みとします。

(2)学生寮とシニア住宅を複合化することで、大学生と高齢者の両方にとって貴重な経験を提供できます。
注1:経験豊富な高齢者による体験談、相談等が、大学生にとっての倫理教育・社会教育の一助になることが期待されます。
注2:高齢者にとっても、生涯学習や大学生との交流が生きがいとなります。


(3)大学側の資金負担と経営リスクがない土地活用方法を用いて計画します。
注1:大学の敷地(国有地)の利用形態として、下記の2タイプを選択します。
    1)定期借地権方式   2)大学施設借り上げ方式
注2:シニア住宅の経営は交友会シニア組合が行い、大学とは切り離します。これにより、万一経営難に陥った場合も、一切大学の負担のない方式となります。
 


 >けやき倶楽部会報「CAM」第38号(2007年10月発行)への寄稿資料(pdf)

 
    
 



千葉大学工学部都市環境システム学科小林秀樹研究室
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